Brac Island
スターリ・グラードの街
スプリットから南約35キロほどに位置するフヴァル島。 フヴァル島の一番大きな街、フヴァルと言えば、欧米の新興富裕層や中東のヨット所有者でごった返す「パーティーの島」のメッカとして有名。あまりに悪評高いし、クラブ・ディスコ、とてつもなく高いレストランやバーなどには興味がないので(私のヨットはヴァンクーバーのヨットハーバーに置いて来たし。。。冗談です)、あえてフヴァルを避けてフヴァルの反対側、北西部にあるスタリー・グラードへ。
20年前にクロアチアへ自転車旅行に行こうと思った時、念願にあったのはズラトニ・ラット海岸を見に行くのとフヴァル島のラヴェンダー畑の中を走ること。残念なことにラヴェンダーの季節にはまだ早すぎたので、ラヴェンダーは諦めましたが、この島のユネスコ遺産である古い平原を自転車で走ってみようと方角を方向転換。
スタリー・グラードとはクロアチア語で”古い街”と言う意味で、ヨーロッパで最も古い町の一つとして、紀元前3000年ごろに設立されそうです。フヴァル・タウンと違ってスタリー・グラードの街はとても静かでこじんまりとしていて、白い石造りの建物と石畳の街並みの間を歩いているとまるでタイムトリップしたような感覚に陥ります。 旧市街をのんびりと歩いてから小さな観光案内所で自転車レンタル場と地図をもらい、”緊急用”の水とりんごをリュックに入れ、とても美味しいと評判の「konoba (コノバ)」(イタリアのオステリアのようなもの)に早めの夕食の予約を頼んでから、ユネスコ遺産である平原に向けて出発。
天気が良かったので、ボルセーナ湖に寄り道し、用事を済ませた後、湖畔で昼食をとった。 注文したのはコルゴーネのグリル。今朝、湖で漁師が獲ってきたばかりのコルゴーネをオリーブオイルで軽く焼いたものだ。
イタリア人はウナギに月桂樹の葉を挟んで香ばしく焼くのが好きだ。カマスやスズキも釣れるらしいが、レストランや朝市の魚のトラックで見かけたことがないので、漁は規制されているのだろう。夏のボルセーナ湖は、ヨーロッパ諸国からのバカンス客で賑わう。湖畔の小さな町ボルセナについては、また次回。