ラヴェンダーのリース

アロマティックな手作りリースのプレゼント

ラヴェンダーといえばフランスのプロヴァンス地方が有名ですが、似たように温暖で日照時間が長く乾燥している気候のウンブリア地方でもラヴェンダーは夏の風物詩。ラベンダーの開花時期は通常6月中旬から7月中旬、この時期にのラヴェンダー畑は甘い香りで満たされ蜂が蜜を求めて花の間を飛び回ります。

ラヴェンダーの花の収穫はまだ朝露が輝く朝が一番。花が終わる頃になると香りも弱くなるので咲き出したら花が開きすぎないうちに収穫します。原始的な方法なのですが大きなヒモでラヴェンダーの茎を結んで草刈りのハサミでバッサリ切るのが一番早い方法。収穫したラヴェンダーは逆さに吊るして風通しの良い日陰に干します。収穫から切ったラヴェンダーの束を干すまで絶えず蜂との格闘が続くので蜂よけの帽子は忘れずにかぶるのを忘れずに!

ラヴェンダーが完全に乾燥したらハサミで花と茎の部分を切り分けます。花の部分だけを茎からとる手作業はとにかく時間がかかり、枕カバーに入れてこするとか、袋に入れてお菓子用のローリング・ピンで叩くとか色々試してみましたがどの方法もどんぐりの背比べ。暑い夏の午後、夕方まで外で作業が出来ない間の一仕事です。乾燥した花の部分はポプリにしたり、オイルや石鹸に入れたりしますします。ラヴェンダーは香りが強いので脂肪分の多い肉料理によく合うそうです。興味本意でラヴェンダー入りのクッキーを焼いてみましたがラヴェンダーの香りは石鹸や香水の感覚ががあるのか、どうも好きになれず一回焼いたきり。

ラヴェンダーと言うと花だけポプリにしたり、石鹸やエッセンス・オイルなどの香りづけにすると思われているようですが茎の部分も大活躍。乾燥した後、まだ茎が柔らかいうちにリース用の土台を作ります。小さい輪から大きなものまで、ハート型にしたり、自由自在に茎を曲げて形を作り、再度乾かしておきます。クリスマスには月桂樹の葉やローズ・ヒップなどでクリスマス・リースを作ってプレゼントするのでラヴェンダーの茎はとても重宝です。

リース作りは時間がかかりますが、編み物をしているような作業なので好きな音楽を聴きながら切った草花を編み込んでゆくリラックス・タイム。友人へのプレゼントにとても喜ばれます。

ラヴェンダーとセージ

ラヴェンダーとローズマリー

 

ローレル と バラの実

 

ウンブリアでもアッシジ周辺にラヴェンダー畑があり、60種類ものラヴェンダーを栽培、毎年6月中旬から1ヶ月間、毎週末にラヴェンダー祭りが催しされるそうです。今度、是非行ってラヴェンダーの苗を買ってこようと今から楽しみにしています。

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