朝市より、ズッキーニのフリターッタ

今日は木曜日、朝市の日。着いたのが遅かったので何時も野菜を買うおじさんの屋台の上は殆ど”完売”の状態。”ああ、早く来れば良かった。。'”、でも運よくバスケットに朝咲いたばかりのズッキーニの花、そしてその横には生みたての新鮮な卵がバケツに半量ほど、両方とも誰かのキッチンにランディングするのを待っていました。これを見て”今日のランチはズッキーニの花のフリタッータにしよう”と即決まり。今日のように忙しい日にはとても簡単な(そして常にお腹の喜ぶ)解決案。

卵入れの容器を持って行くのを忘れてしまったのですがおじさんは”シニョーラ、卵何個?”と聞きながら丁寧に卵を一個一個新聞紙にくるんでくれました。

卵を包み、ズッキーニの花を袋に入れてくれた後、おじさんは”今日はもう1束しか残っていないから素敵なシニョーラにどうぞ”と言って綺麗なケイトウの花束を卵と同じように新聞紙に包んでプレゼントしてくれました。まあ、今日は出だしが遅れたのに何てラッキーな日!ふわふわのズッキーニの花が詰まった袋と新聞紙に包まれた卵と花束を持って早足で帰宅、美味しく出来ると分かっているランチを作る準備に。小さな幸福っていつもこんな風に小さなサプライズになってやって来るよう。

素朴だけれど新鮮な素材で作ったフリッタータ、一緒に買ったルッコラを添えて外のテラスでランチにしました。ケイトウの花束はコーヒーテーブルの上に。 優しい農家の叔父さんに先ずは感謝!

私のイタリア語はまだレベルも低いのですがそれでも毎週、朝市へ行って農家の人達と天気、農産物の話、そしておすすめレシピまで、食を通じての会話を交わすのが大きな楽しみです。スーパーで買い物をするようなコンビニエンスはありませんが、現代の生活から消えつつある人と人のつながりを食材を通じて得ることの素晴らしさ、これこそスロー・フードの主張するもの。バーコードとは少しでも無縁の生活を送ることにより、機械化された現代から距離を置き、人とのつながりを取り戻したいと思い始めたのはこの農家の人達の笑顔のおかげだと言えるような気がします。

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